SpiberによるBrewed Protein™ファイバー:発酵からファッションへ


これまで動物由来に頼っていた素材を、まったく異なる方法で生み出せるとしたら?


ステラ マッカートニーにとって、常識を問い直すことは常にデザインの核となっています。2001年のブランド創設以来、素材から製造プロセスに至るまで、ステラ マッカートニーはラグジュアリーの伝統的なあり方にイノベーションによって挑み続けています。


2026年ウィンター コレクションでは、こうした考え方が、精密発酵によって開発されたプロテインベース繊維であるSpiberによるBrewed Protein™ファイバーへとつながっています。


Spiberの技術は、動物由来のタンパク質に頼るのではなく、管理された発酵プロセスの中で微生物を活用し、プロテインベースの素材を生み出します。これは素材開発に対する根本的に新しいアプローチであり、バイオテクノロジーとファッションを融合させながら、従来の生産方法を超えた繊維の可能性を探求しています。

ステラ マッカートニーとSpiberは4年以上にわたり素材開発で協業を続けており、Brewed Protein™ファイバーを開発しながら、どのようにブランドならではのデザインコードとして表現できるかを探求してきました。


最新コレクションでは、この素材を用いて、ステラ マッカートニーがスコットランドで過ごした幼少期に親しんだフィッシャーマンニットに着想を得たリブ編みのデザインを展開。クルーネックやショールカラーのジャンパーといった馴染み深いテクスチャーやシルエットを、まったく新しい製造プロセスによって生まれた素材で再解釈しています。


その結果生まれたのは、伝統と革新の融合です。ステラ マッカートニー自身のルーツにあるパーソナルなインスピレーションと、新たな素材技術の可能性が結び付けられています。


2026年ウィンターコレクションに使用されている繊維は、直径12〜14ミクロンという非常に繊細な細さが特徴です。その繊維な細かさによって、なめらかで洗練された風合いが生まれ、完成したアイテムに特有の柔らかさ、そして豊かな触感をもたらしています。

そして、その心地よい質感の背景には、従来とはまったく異なる生産方法があります。

精密発酵では、畜産に依存することなく、微生物を利用してタンパク質を生産することが可能です。ファッションにおいては、タンパク質由来素材の新たな道を切り開くとともに、それらを製造するための伝統的なシステムを見直すきっかけにもなります。


ステラ マッカートニーとSpiberのコラボレーションは、共通するひとつの目標に根ざしています。それは、動物由来素材に依存しないラグジュアリーの可能性を広げることです。


ステラ マッカートニーにとって、その志はブランド創設以来から変わることのないものです。レザー、フェザー、ファー、エキゾチックスキンを一切使用しないことは、その哲学の一部にすぎません。その根底には、デザイン、科学、イノベーションがどのように連携し、より優れた代替素材を生み出せるかを問い続ける姿勢があります。


2026年ウィンターコレクションでは、コレクションの93%がサステナブル素材を使用して作られています。Brewed Protein™ファイバーも、コレクション全体で探求されている革新的なソリューションのひとつとなっています。


これは、ファッションの未来が既存素材をより責任ある方法で使用することだけではなく、素材そのものをまったく新しい方法で生み出す可能性にあることを示しています。



SpiberによるBrewed Protein™ファイバーは、その未来を示す一つの表現です。バイオテクノロジーがデザイナーの新たなツールとなり、イノベーションそのものが一つ

の素材となる未来を示しています。