post ステラ マッカートニーはエレン・マッカーサー財団とともに、繊維に関するサーキュラー・エコノミーをサポートしています

ファッション産業での変化を促進するために、ステラ マッカートニーはエレン・マッカーサー財団レポート「新しいテキスタイル経済:ファッション界の未来の再設計」の開始を告げるイベントをロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にて共催しました。

上の写真:エレン・マッカーサー&ステラ マッカートニー

新しく発表された報告書は、ファッション産業の野心的なビジョンとポジティブな未来の輪郭を描き、その内容を考案するものです。サーキュラーエコノミー(循環型経済)に基づくコンセプトで、経済、社会、そして環境に利益をもたらすことを目指しています。

テキスタイル経済を図で描くと、ほぼ完全な直線的な流れのもとに機能していることがわかります。衣料の製作のために多くの天然資源が使用されるものの、全体量に対して製品となるのはほんの少量で、残りの多くはごみ処理場や焼却場でそのサイクルを終えるのです。この報告書は、「衣服、テキスタイル、繊維は使用中には価値の高いものとして位置付けられ、その使用後も経済のサイクルの中に再び組み込まれるものとし、決して廃棄物として終わることがないようにする」という、最も重要な目的の概要を描き出しています。言い換えるならば、復元および再生の循環経済を確立させるということです。

ごみ収集トラックの1台分の廃棄物が毎秒の割合で焼却、またはごみ処理場に投棄され、その一方で衣料素材の新しい衣服への再利用は1%以下に留まっていること、衣料の約12%がその他の素材に再生されていることが指摘されています。

新しいテキスタイル経済に対する報告の目標を実現するために、ステラ マッカートニーはファッション産業のバックアップを獲得し、より頻繁に着用でき、そしてより長い期間着られる服をデザインすること、さらには衣類の再生をより容易にし、毒素や汚染の自然界への放出の阻止を確立させる必要があります。さらにはデザインの影響力を利用した新しい素材の開発、新しいビジネスモデルの探求によるテクノロジーの革新。これらを通じて新しいテキスタイル経済を生み出すという目的を実現することができると確信しています。

ステラ マッカートニーは、サプライチェーンにおいて持続可能な発展と素材の再利用の動きを支援し、新しいテキスタイル経済を目指して変化を求め、新しいファッションシステムを構築していくことに努めています。高級ブランドの委託販売を行うRealRealをはじめとした革新的な企業とのコラボレーションを開始し、製品を廃棄物としないための最初のステップとなりました。また、再生素材の認識を変えるべく働きかけを行っています。

2013年、ステラ マッカートニーのビジネスとサプライチェーンの環境に対する影響を計測し、管理する自然資本会計「環境損益計算書(EP&L)」の使用を開始しました。ビジネス活動に対する自然資本の価値、および企業活動や製品を通じて自然資本に及ぼす影響を認識し、金額的な価値に置き換えるツールです。

「この地球を分かち合っている自由な産業のどれもが、自らを見つめなおし、責任ある思慮深い行動をとる必要があります。そして同時に、最終的には健全なビジネスを構築していかなければなりません。この報告書で興味深いのは、環境に有害な産業に対して解決策を提案し、人々が意識もしていない問題について意識を喚起している点です」- ステラ・マッカートニー

ステラ マッカートニーのサステナビリティに対する取り組みについて、以下報告いたします。

  • 現在までに、ステラ マッカートニーが使用している天然素材の90%の少なくとも原産国のトレーサビリティが確立されています。
  • 私たちの使用するビスコースのすべては、持続可能な発展の基準のもとに管理され、森林破壊などの危険のない森の木を材料としています。私たちの使用するビスコースの大部分は、私たちが関与しているサプライチェーンから供給されており、これにより私たちは森林の管理に至るまでその原料の完全なトレーサビリティを掌握しています(スウェーデンのFSC認証、ドイツ製のビスコース繊維、イタリア製のビスコース布帛)。
  • 2019年までに私たちは、再生セルロース(森林から産出されるパルプではなく、廃棄木綿繊維を使用したセルロース/ビスコース)を導入することを目的としています。
  • ステラ マッカートニーの使用するコットンの62%がオーガニックです。
  • また、ステラ マッカートニーで使用されているウールは、持続可能な発展および動物の尊重の原則に基づいて生産を行っている限られた農場より入手されています。
  • 2016年、私たちは環境への影響を考えてヴァージンカシミアの使用を中止し、カシミアの生産によりモンゴルで起こっている砂漠化の現象を食い止める再牧草化のプロジェクトの支援を始めました。再牧草化の実現が確認され、従来のカシミアを入手できるようになるまで、再生カシミアの使用を続けていきます。
  • 私たちは長年にわたり、再生ポリマーと水を原料とするコーティングを使用したレザーに代わる素材を開発してきました。この素材はイタリアで製造されています。
  • 私たちはすでにコレクションの中で、質の高い再生ナイロンや再生ポリエステルを使用してきましたが、現在では2020年までにこれらの素材の再生バージョンのみを使用することを目標としています。
  • ステラ マッカートニーではまた2020年までに、「産業廃棄物ゼロ」ビジネスの実現を目指しています。つまり、製造の工程で出るくずやその他の廃棄物を一切ごみ処理場に送ることなく、すべての廃棄物の再生、再利用を実現したいと考えています。


エレン・マッカーサー財団と報告についての詳細を見る>

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